2012特集 -にせんじゅうに- あと3年で世界が終わるとしたら? Yahoo! JAPAN
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検証! 2012年に、いったい何が起こるのか!? 宇宙物理学者が切る! 2012年 人類滅亡説
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佐治晴夫博士
佐治晴夫博士。無からの宇宙創生の理論、ゆらぎ理論の第一人者。NASA特別研究官として、ボイジャー計画などにもかかわっている。
マヤの予言どおり、2012年に世界の終末がやってくるのか!?
NASA特別研究官も務めた佐治晴夫博士に、真相を伺いました。
今回の映画は、マヤの予言どおり「2012年12月21日」に世界の終末がやってくる、という設定を背景に、必死に生き延びようとする人々の人間ドラマを描いたものですが、実際に2012年に「惑星直列」や「金環日食」「太陽嵐」などの珍しい天文現象が起こるのではないかといわれ、それらが「2012年終末説」の根拠とされることがあるようです。
そこで、それらの天文学的現象が、地球に与える影響について伺いたいと思います。
2012年の「惑星直列」によって、地球になんらかの変化が起こることはありますか?
「惑星直列」は、珍しいことではなく、何年かに一度という割合で起こる現象です。地球には、いろいろな星の引力が影響を与えていますが、地球に最も大きな影響を及ぼしている天体は、太陽を除けば一番近いところにあるです。今の地球の自転軸は公転面に対して23.4度の傾きをもっていますが、これは地球ができはじめたころ、火星くらいの大きさの星がぶつかり自転軸が傾いたためで、それによって、春夏秋冬が生じることになりました。しかし、もし月がなかったら、この傾きがグラグラして、今日が真夏だと思うと明日は氷河期という状態になります。月の存在が地球を安定させているということです。
もうひとつ、地球に大きな影響を与えているのは木星です。木星は地球にぶつかってくるはずの星を、大きな重力で自分の方に引き寄せてくれています。だから木星には感謝してほしいですね。2009年7月にも激突していて、今、木星には地球くらいの穴があいていることが観測されています。というわけで、地球に大きな影響を及ぼしているのは、月と木星くらい。惑星直列になっても、厳密には地球への引力の影響はありますが、月とか木星が与えるほど大きなものではありません。
佐治晴夫博士
「金環日食」についてはいかがですか?
佐治晴夫博士
「金環日食」は、2〜3年に1回くらいは、世界のどこかで起こっている天文現象です。僕は以前、サイパンで金環日食を見ました。そのときは海の色が、黒くなって、たしかに世界の終末を感じさせる雰囲気十分でしたが、それで地球に大きな変化が起こることはありません。ただ、そのうち皆既日食は起こらなくなって、金環日食ばかりになりますから、今のうちに見ておくといいですね。なぜかというと、月は1年間に3.8センチ、地球から遠ざかっていますので、月の見かけの大きさが小さくなって、太陽全体を隠せなくなるからです。
「太陽嵐」についても教えてください。
太陽の活動というのは周期性をもっていますから、強い太陽風が吹いてきたことは、今までに何度もあります。現在の太陽活動は、静かになっていますから、太陽が作りだす磁場が弱くなる。そうすると、太陽から吹いてくる太陽風、つまり、電子の流れが地球に飛びこんできて、逆に、地球から見れば、太陽風が強くなったように感じることもあります。というわけで、2012年は太陽の活動が激しくなることもなければ、さらに静かになることも予想されていませんから、心配ありません。それよりも、数十億年後には、膨張した太陽の炎の中に地球がのみ込まれることの方がずっと確実です。
佐治晴夫博士
現実的に地球の危機となる可能性が最も高いのは「隕石(いんせき)の落下」
そのほか、人類滅亡の危機として、巨大隕石落下などもあげられると思いますがその可能性についても教えてください。
隕石落下という出来事は、流れ星を見てもわかるようにいつでも起こっている現象です。そういえば、2008年の10月7日にスーダン上空に小さな星が衝突しましたね。発見されてから20時間後、全世界の天文台に配信されて一斉に観測体制に入りましたが、多分、大気圏突入と同時に分解するだろうということで、緊急報道はしませんでした。しかし、人類を含めて、生物たちの滅亡を引き起こす原因の筆頭は星の衝突でしょうね。
現在、衝突する可能性のある星はどのくらいあるのですか?
佐治晴夫博士
3000個くらいはあるでしょうね。そのなかの一番有力候補がアポシスという小惑星で、2036年の4月13日にカムチャツカ半島に東北東から19度の角度で侵入、落下するといわれています。そうすると、高さが80メートルか100メートルくらいの津波が押し寄せますから日本列島の太平洋側は全滅ですね。しかし、幸いなことに、2029年にも、アポシスが地球に近づきますから、そのとき地球の重力の影響で軌道が変わり、おそらく地球への衝突は回避できるのではないかというのが、大方の予想です。というようなことで、現実的な問題として、地球の危機を引き起こす可能性が最も高いのは隕石落下で間違いありません。だからこそ、今、世界は、24時間態勢で、近づいてくる星探しをしています。しかし、その場合、落下の3年前までに発見する必要があります。それ以降だと、もう、回避しようがありません。全人類、覚悟のときですね。
どうやって衝突を避けるのですか?
それは、接近してくる星の速度を、わずか秒速1センチだけ変えてやればいいのです。通常、星は秒速80キロくらいで地球につっこんでくる。それくらい速いスピードでも、激突の3年前までに、たった秒速1センチでも、速度を変えてやると、進路が大きく変わるのです。しかしそれが3年未満だと手遅れです。だから3年前までに見つけるということが必要で、今、NASAを中心として全世界で、日本では岡山県の観測所2か所で、地球に近づいてくる星に目を光らせています。それをNEAR EARTH OBJECT(NEO)プログラムと呼んでいます。かつて起こった星の衝突痕は、地球上にたくさん残っていて、6500万年前に恐竜の絶滅を引き起こしたという巨大隕石の落下痕は、メキシコ湾の海底に直径100キロメートルのクレーターとして残っています。
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